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2017/05/26

<トピックス>AIスピーカー競争が激化

  • AIスピーカー競争が激化

    (左から)SKテレコム、KT、ハーマンカードンのAIスピーカー

 AI(人工知能)スピーカー競争がグローバル市場で盛んだ。アマゾンやグーグルなどグローバルIT(情報技術)企業が、音声で各種機器を制御できるAIスピーカーを相次いで発売したのに続き、国内IT企業も市場に進出している。

 SKテレコムは昨年9月にAIスピーカー「NUGU」を発売し、国内市場で最も早く加入者が増加している。KTは今年1月にAIスピーカー兼IPTV(インターネットテレビ)セットトップボックス「GiGA Genie(ギガ・ジニー)」を発売。LGユープラスは今年下半期の発売を目標にし、関連ソリューションを開発中だ。インターネット・ポータル会社のネイバーとカカオもAIスピーカーの開発を急いでおり、国内では5社が争う見通しだ。

 ネイバーは日本の子会社ラインとともにAI技術搭載スピーカー「WAVE(ウェーブ)」を開発し、今年の夏に販売する予定だ。ウェーブはネイバーとラインのAI技術プラットフォーム「Clova(クローバ)」を基盤とする製品で、クローバ搭載の初のハードウエア機器だ。

 ネイバーの韓聖淑代表は先月、四半期実績を発表し、「今年上半期にもクローバを基盤に製作したクローバ・アプリケーションを公開できるだろう。検索サービス以外の領域でも、AI技術の新しい試みを行っている」と話した。

 ウェーブの生産については、協力会社に委託する予定で、ラインが日本市場で先行公開し、ネイバーが韓国で販売する方案を検討中だ。

 カカオは、年内のAIスピーカー発売を計画している。同社は音源、動画、おすすめニュース、音声検索など自社の核心サービスをAIスピーカーに搭載するとみられている。カカオもネイバーのウェーブのようにハードウエア生産を協力会社に委託し、開発やデザインなどを担当する予定。カカオが自社ブランドでIT機器を発売するのは初めてだ。

 AIスピーカーの元祖とされるアマゾン社製「Echo(エコー)」に対抗し、新しい機能で差別化した製品が続々と発売されている。

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