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2017/06/16

<トピックス>インテリアンテクノロジーズ、海上でもギガインターネットを

  • インテリアンテクノロジーズ、海上でもギガインターネットを

        新しい衛星アンテナを開発した成尚燁代表

 衛星通信アンテナシステム会社のインテリアンテクノロジーズが、海上でのギガインターネット時代を開く。

 インテリアンテクノロジーズが衛星通信事業者O3bネットワークスと100億㌆規模の多重周波数帯域の衛星アンテナ供給契約を締結し、世界で初めて開発を始めたと明らかにした。

 開発後には、海上船舶で最大速度1~3㌐ビット毎秒のデータ通信が可能になる。これは従来の20㍋バイト毎秒級のデータ通信アンテナ製品よりも100~200倍速く、同社が現在販売している2重周波数帯域の製品に比べても6~7倍速い。

 成尚燁(ソン・サンヨプ)代表は「今年11月から新製品を供給する計画だ。今後2年間に新製品で100億㌆以上の売上が期待される」と話した。

 インテリアンテクノロジーズは、通信衛星との電波交換よって試錐船、ヨット、大型船舶などで超高速データ通信を利用できるようにする海洋用衛星通信アンテナ製造会社だ。昨年の世界シェアは45%で1位だ。造船・海運業は苦戦しているが、船舶の電装化需要の増加に伴って同社の売上は2011年の270億㌆から昨年778億㌆に増え、毎年20~30%成長している。

 成代表は「11月から供給する新製品は安定的に広帯域サービスを提供する静止軌道衛星はもちろん、中軌道衛星も探索・追跡できる」とし、大海原でも超高速インターネットをいつでも利用できると話した。

 インテリアンテクノロジーズは世界1位の衛星通信会社インマルサット、世界1位のクルーズ船会社カーニバル、世界2位の石油会社シェルなどを得意先としている。

 同社は、飛行機内でのデータ使用およびテレビ視聴を可能にする航空用衛星アンテナも2年以内に発売する計画だ。成代表は「業界では今後3年間で航空用衛星アンテナ市場が6000億㌆に拡大するとみられている。技術的な部分では、ほぼ完成した状況だ」と説明した。

 インテリアンテクノロジーズは、ジャングルや砂漠など通信サービスが提供されない地域で使用する軍用移動式衛星アンテナの供給も始めた。同社は2020年までに事業領域を陸上、航空に多角化する計画だ。

 米国、英国の競合会社は約25年の業歴を持つが、後発走者のインテリアンテクノロジーズは


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