SKイノベーションが年間1・1㌐㍗時のバッテリー生産能力を3・9㌐㍗時に拡大するために、忠清南道瑞山工場の増設工事を進行中で、電気自動車用バッテリー工場1棟を追加建設する工事だ。
昨年10月、SKイノベーションはバッテリー生産拠点の瑞山に中大型バッテリー生産のための新工場(第2工場棟)建設計画を発表。同社は当初、自動車3万台規模の800㍋㍗時(0・8㌐㍗時)の生産ラインを建設する計画だった。
だが今年3月、需要急増を受け、2㌐㍗時の生産ライン増設を決定。瑞山工場の生産能力は現在1・1㌐㍗時だが、来年下半期には3・9㌐㍗時に拡大する予定だ。
SKイノベーションはLG化学、サムスンSDIとともに国内バッテリー業界トップ3に挙がる。瑞山工場は、電気自動車バッテリーやESS(エネルギー保存装置)など中大型バッテリーに最も強い企業をめざすSKイノベーションの前哨基地とされている。
SKイノベーション関係者は「第2工場は、核心生産設備のみを備えればよい高効率投資だ。最初の工場新設時に比べて費用を20%以上節減でき、短期間で投資額を回収できる見込みだ」と話した。
電気自動車に搭載される中大型バッテリーの工程は、電極、組立、化成、パックの4段階に大別される。金テヒョン・バッテリー生産支援チーム長は「電極工程では、粉末状態の陰極活物質・正極活物質をスラリー状にするミキシングなどが行われる。バッテリーは化成段階で化学的に完成し、バッテリーとして機能するようになる」と説明。また、金チーム長は「化成工程でバッテリーセルの不良を選別する際に63項目の検査を行う。高解像度カメラとX線がマシンラーニングで不良品を選別している」と話した。
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