ポスコとサムスンSDIが共同で、世界最大のリチウム生産国であるチリにEV(電気自動車)用リチウムイオン電池の主要部材となる正極材を生産する。チリの産業振興公社(CORFO)が実施した正極材の生産プロジェクトの入札で、両社の企業連合(コンソーシアム)が事業権を獲得し、今回の事業推進となった。
韓国の素材メーカーとバッテリーメーカーが海外で共同資源開発に乗り出すのは今回が初めて。電気自動車市場の急成長で最近2年間にバッテリーの核心素材であるリチウム価格は2倍以上に上昇し、リチウム資源の安定確保が切実だった。
正極材の工場建設場所はチリ北部のメヒヨネス市。まず合弁法人を設立し、2012年下半期(7~12月)から年産3200万㌧規模で本格生産する計画だ。初期投資は575億㌆で、増設などで投資規模を拡大する方針だ。
チリは、昨年5月からリチウム後方産業の拡大と自国産業の育成のため、正極材生産事業者選定入札を進めていた。入札には韓国のほか、
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