サムスン電子とLG電子の第1四半期(1~3月)業績の速報値が発表されたが、両社の業績に明暗が分かれた。サムスン電子が大幅な減収に見舞われる一方、LG電子は前期までの営業利益減少に歯止めがかかり、反転攻勢の構えだ。
サムスン電子が発表した第1四半期の連結決算によると、前期比では42・6%減。売上高が前年同期比14・1%減の52兆㌆を記録した。前期比も12・3%減だ。増益を続けていた営業利益は6兆2000億㌆にとどまり、前年同期比60・4%の大幅減益となった。
営業利益の大幅減は半導体メモリー市況の下落にディスプレーパネルの値下がりが重なったことが主な要因だ。当面は昨年のように四半期ベースで10兆㌆を超える営業利益を計上するのは難しそうだ。
今期の営業利益は2016年第3四半期(7~9月)の5兆2000億㌆以来、10期ぶりの低水準。過去最高を記録した18年第3四半期の17兆5700億㌆に比べると3分の1にとどまる。
売上高に対する営業利益の比率である営業利益率は11・9%と前年同期(25・8%)の半分にも満たず、収益性も急激に悪化した。
事業部門別の業績は追って発表されるが、
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