サムスン電子が、2017年に開発した世界初の「映写機のない映画館」と呼ばれるシネマLED(発光ダイオード)が世界に広がりを見せている。現在までに韓国をはじめ、米国、中国、インド、ドイツなど16カ国34劇場に設置された。サムスン電子は、来年末までに世界の大型スクリーンの10%をシネマLEDにする計画だ。
「2017年7月13日は、エジソンが映写機で映画の誕生を発表して123年目で、映画産業の新たな技術革新が始まる日だ」――サムスン電子はこの日、ソウル市蚕室(チャムシル)のロッテシネマワールドタワーでシネマLEDを初公開した。映写機でスクリーンに像を結ぶ方式ではなく、LEDをスクリーンに細かく打ち込んで映像を見せる新しい方式だ。同社の映像ディスプレイ事業部は「ディスプレー技術力をもとに、世界初の映写機を必要としないシネマLEDスクリーンを商用化した」と語った。
既存の映写機のランプでは不可能な、最大146fL(フィートランバート)の明るさを出せる。これにより、明るい場所でも上映可能になった。映画はもちろん、企業のプレゼンテーションなどの多様なイベントにも活用することができる。
昨年には映画の本拠地、米ラスベガスで開催された世界最大の映画産業博覧会「シネマコン2018」に参加し、「オニックス(Onyx)」と名づけたシネマLEDを公開した。今後、シネマLEDが設置される映画館は「オニックス館」と呼ぶことにしている。早速、ハリウッドに位置するパシフィック・シアター映画館のうちの一つに米国初のオニックススクリーンを設置した。
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