ここから本文です

2020/05/29

<トピックス>私の日韓経済比較論 第98回 第1四半期GDP成長率                                                  大東文化大学 高安 雄一 教授

  • 私の日韓経済比較論 第98回 第1四半期GDP成長率                                                  大東文化大学 高安 雄一 教授

    たかやす・ゆういち 1966年広島県生まれ。大東文化大学経済学部社会経済学科教授。90年一橋大学商学部卒、同年経済企画庁入庁、2000年在大韓民国日本国大使館二等書記官、00~02年同一等書記官。内閣府男女共同参画局などを経て、07~10年筑波大学システム情報工学研究科准教授

◆日韓とも大幅減少、景気後退は長期化◆

 5月18日に日本の2020年1~3月期のGDP成長率が公表された。結果は0.9%減、年率換算で3.4%と大きな減少となり、予想どおり新型コロナウイルスの影響の大きさを実感する数値となった。

 日本の公表より3週間ほど早い4月23日、韓国では2020年1~3月のGDP成長率が公表された。結果は、日本より減少幅が大きい1・4%減、年率換算で5・5%と大きな減少であった。リーマンショック時の2008年10~12月期の数値は3・3%減、年率で12・5%減なので、今回の減少はリーマンショック時ほど大きくないことがわかる。

 ただし、リーマンショック時のGDPの減少は1期限りであり、


つづきは本紙へ