◆高齢者の社会保障制度整備が急務◆
7月10日、朴元淳ソウル市長が自殺し、韓国社会に衝撃を与えている。このような政治家の自殺はさすがに頻発しているとはいえないが、韓国では若手の芸能人が相次いで自殺している。日本でも芸能人の自殺が続いており、日韓とも自殺が多いという印象も受けてしまうが、実際のところはどうであろうか。
そこで今回は、韓国の自殺について一般的な状況について考えてみよう。まず、OECD(経済協力開発機構)加盟国の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)をみると、韓国は2016年で24・6と最も高い国となっている。
これを日本と比較すると、1990年代初頭には、日本の自殺死亡率は韓国の2倍ほど高かったが、その後は差が縮小していき、2008年には韓国が上回っている。
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