◆景気回復局面で高評価できる政策◆
日本と韓国の経済については、日本が優れている点、韓国が優れている点、それぞれあるが、8月26日に行われた韓国銀行の利上げは、韓国の金融政策が日本より優れていることを示しているといえる。韓国銀行は、政策金利である基準金利を0.50%から0.75%へと0.25㌽引き上げた。2018年11月以来、2年9カ月ぶりのことである。
現在の韓国の景気は回復傾向にあるものの、まだコロナ禍による景気腰折れリスクが払拭できない状態である。その中での利上げであるが、将来に景気が悪化した場合に備え、景気が回復傾向となったらいち早く金利を引き上げ、金融政策の余地を広げることは、中央銀行として適切な措置であるといえる。
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