前回に続いて、今回も、1964年の東京五輪と朝鮮半島の関係についてみていくことにしよう。
1964年の東京五輪は、1962年にIOC(国際オリンピック委員会)に加盟した北朝鮮が初めて参加する夏季大会だった。
そこで、韓国としては、なんとしても北朝鮮を上回る選手団を派遣し、一つでも多くのメダルを獲得する必要があった。このため、後援会の支援を受けて、メダル獲得の可能性があるとみられたレスリング、ボクシング、マラソンの有力選手35人が事前に東京に派遣され、練習を積むことになった。
また、開会式当日の10月10日、韓国郵政は五輪参加の記念切手を一挙に5種(と小型シート5種)発行した。従来の五輪参加記念切手は2種セットだったが、
つづきは本紙へ