◆景気後退リスクよりインフレ抑制を◆
7月13日、韓国経済の歴史で初めての決定がなされた。韓国銀行の基準金利が通常の0.25%の2倍である0.5%引き上げられる、いわゆるビッグステップが行われたのである。
韓国銀行の基準金利がリーマンショック後の不況期にはいきなり1%下げられたことはあったが、引き上げはこれまで必ず0.25%ずつであったので、韓国銀行もついに本腰をあげてインフレ抑制に大きく舵を切ったといえそうである。
0.5%引き上げた結果、韓国銀行の基準金利は2.25%となった。ただし、2014年10月以前は2.25%であったわけであり、5%を超えていた時期もあったわけで(2000年2月~2001年6月、2007年8月~08年9月)、現在がこれまでになかった高金利というわけではない。とはいっても、21年8月から1年足らずで基準金利が1.75%引き上げられたうえ、今回は歴史上初めて1回に0.5%の引き上げがなされた事実は大きい。
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