◆6月末の再開は日韓関係改善の象徴◆
2015年3月に完全に途切れた日韓通貨スワップが、去る6月29日に再開された。通貨スワップとは、一方の国が外貨不足に陥った場合、相手国がドルあるいは自国通貨を融通する仕組みである。
通貨スワップの再開は、12年8月の李明博大統領の竹島(独島)上陸をきっかけに冷え込んでいた日韓関係が、以前のような友好的な関係に戻ることを意味しており、日韓関係改善の象徴的な出来事といえる。
日韓通貨スワップの歴史を知るためには、時計の針を20年以上戻す必要がある。2000年代以降、通貨スワップ取極の形で日韓金融協力が行われた。具体的には3つの通貨スワップ取極が締結された。
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