◆高潔さの象徴としても愛され、文人画の画題に◆
日本では2月から3月にかけてが見頃というイメージの強い梅の花だが、韓国では少し遅れて3月半ばくらいからが見頃となり、梅林で有名な光陽市の東部、蟾津江沿いで行われる梅まつり(正式名称は光陽国際梅花文化祭り)も、ことしは3月10日から19日までの開催となっている。
儒教文化圏では、梅は〝歳寒三友(いわゆる松竹梅)〟のひとつとして、あるいは蘭・菊・竹とともに〝四君子〟のひとつとして、文人画の画題として好まれてきた。特に、梅は寒中に開花することから〝百花の先駆け〟とされるほか、花弁が5枚あることから〝五福(長寿・裕福・康寧=無病息災・修好徳=道徳を楽しむ・考終命=天寿を全うする)〟に通じると考えられてきた。また、朝鮮では、梅が寒さに打ち勝って花を咲かせることから、梅は不義に屈することのない高潔さの象徴ともされていた。
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