◆「直指」が50年ぶりにフランスで一般公開◆
4月12日からパリのフランス国立図書館で開催中の「印刷する!グーテンベルクのヨーロッパ」展(7月16日まで)で、世界最古の金属活字印刷本として知られる『白雲和尚抄録仏祖直指心体要節』(以下、『直指』)が50年ぶりに一般公開されている。
『直指』の著者、白雲和尚景閑は高麗の忠烈王16(1298)年生まれ。元代の中国に渡って仏教を学び、海州の安国寺と神光寺の主持を歴任した後、恭愍王21(1372)年、成佛山で、中国で学んだ『仏祖直指心体要節』の内容に大幅に加筆し、禅の要諦を悟るために必要な内容を『直指』上下二巻としてまとめた。その2年後の恭愍王23(1374)年、驪州の鷲岩寺で没した。
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