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2023/07/21

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第151回  韓国の治水事業  郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第151回  韓国の治水事業  郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に見るソウルと韓国 第151回  韓国の治水事業  郵便学者 内藤 陽介 氏

    世宗大王が描かれた被災者救援の寄付金つき切手(1957年発行)

 韓国では、今月13日以降、西部から東部にかけて強い雨が降り、政府の災害対策本部が17日午前11時現在でまとめたところによると、川の氾濫や土砂崩れによってこれまでに40人が死亡し、9人が行方不明になっているという。

 亡くなられた方のご冥福とともに、被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈りしたい。

 さて、解放後の韓国では、1970年代中盤まで水害と旱魃が頻発し、特に甚大な被害が生じた際には、被災者救援のための寄付金つき切手が発行されることもしばしばであった(今回ご紹介の画像は、その最初の1枚として、1957年9月1日、世宗大王を描く40ファンの普通切手に10ファンの義援金を上乗せして発行された切手)。


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