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2023/12/15

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第156回 韓蘭関係  郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第156回 韓蘭関係  郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に見るソウルと韓国 第156回 韓蘭関係  郵便学者 内藤 陽介 氏

    1951年3月9日、朝鮮に派遣されたオランダ軍の兵士が本国宛に差し出した郵便物

◆1949年オランダが韓国を承認、朝鮮戦争にも参戦◆

 12月11日から15日まで、尹錫悦大統領がオランダを国賓訪問した。

 朝鮮半島とオランダの関係は、1627年7月、台南へ向かう途中のオランダの私掠船(海賊船)の水夫、ヤン・ヤンセ・ウェルテフレーらが嵐に遭い、朝鮮の西海岸沖に漂着したことから始まる。ウェルテフレーらは〝捕虜〟として朝鮮を離れることを許されず、国王を護衛する訓錬都監の兵士とされた。特に、ウェルテフレーは小銃製法の技術を持ち、女真族侵略の際に活躍した紅夷砲の製造と操作を伝えたこともあって、〝パクヨン(朴淵/朴燕)〟という名を与えられ、朝鮮人女性と結婚し、2人の子供をもうけたという。


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