◆輸出は改善基調、内需は回復遅れ◆
7月11日に韓国銀行が「24年7月経済状況評価」を公表した。結論から言えば、景気は悪くはないのだが、景気の好循環がうまくまわっているとはいえない。天気でいえば、晴天とはいえず、雲もところどころ発生しており、なんとなくすっきりしない様子である。
景気を判断するうえで重要なのは鉱業・製造業動向指数(日本の鉱工業生産指数に相当する)。この動きは景気の動きとほぼ軌を一にしている。鉱業・製造業動向指数の動きをみれば、23年上半期は大きく低下して底にあったが、下半期より徐々に回復傾向がみられるようになった。しかし24年に入ってからは、低下はしないものの上昇もしないという、横ばいの状況が続いている。
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