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2024/07/26

<トピックス>私の日韓経済比較論 第134回 7月の経済状況評価     大東文化大学 高安 雄一 教授

  • 私の日韓経済比較論 第134回 7月の経済状況評価     大東文化大学 高安 雄一 教授

    たかやす・ゆういち 1966年広島県生まれ。大東文化大学経済学部社会経済学科教授。90年一橋大学商学部卒、同年経済企画庁入庁、2000年在大韓民国日本国大使館二等書記官、00~02年同一等書記官。内閣府男女共同参画局などを経て、07~10年筑波大学システム情報工学研究科准教授。

◆輸出は改善基調、内需は回復遅れ◆

 7月11日に韓国銀行が「24年7月経済状況評価」を公表した。結論から言えば、景気は悪くはないのだが、景気の好循環がうまくまわっているとはいえない。天気でいえば、晴天とはいえず、雲もところどころ発生しており、なんとなくすっきりしない様子である。

 景気を判断するうえで重要なのは鉱業・製造業動向指数(日本の鉱工業生産指数に相当する)。この動きは景気の動きとほぼ軌を一にしている。鉱業・製造業動向指数の動きをみれば、23年上半期は大きく低下して底にあったが、下半期より徐々に回復傾向がみられるようになった。しかし24年に入ってからは、低下はしないものの上昇もしないという、横ばいの状況が続いている。


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