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2024/04/19

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第160回 李舜臣将軍の誕生日 郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第160回 李舜臣将軍の誕生日 郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • 切手に見るソウルと韓国 第160回 李舜臣将軍の誕生日 郵便学者 内藤 陽介 氏

    李舜臣将軍の424回目の誕生日を記念して発行された切手。祠堂と亀甲船も描かれている(1969年)

◆1968年に将軍像建立、翌年から誕生祭実施◆

 4月28日は李舜臣将軍の誕生日ということで、将軍生誕の地、忠清南道牙山をはじめ、韓国各地でさまざまなイベントが行われる。もっとも、李舜臣の誕生祭が祝われるようになったのは、意外と新しく、1969年以降のことである。

 1961年の5・16革命で権力を掌握した朴正煕(当時は国家再建最高会議議長)は、翌62年3月1日、三一節に合わせて最初の単著『我が民族が進むべき道』を刊行し、李舜臣を朝鮮史上最大の偉人として「軟弱な学者より国家を守るために自らの命を差し出すことのできる勇敢な軍人」と称揚した。

 朴は同年中に李舜臣の祠堂である顕忠祠を訪問し、民族教育の教材として積極的に活用することを決断したほか、政権として李舜臣の功績を歌う「忠武公の歌」を制作し、学校教育の現場に李舜臣の『乱中日記』を教材として配布している。


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