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2025/01/17

<トピックス>切手に見るソウルと韓国 第169回 乙巳年 郵便学者 内藤 陽介 氏

  • 切手に見るソウルと韓国 第169回 乙巳年 郵便学者 内藤 陽介 氏

    ないとう・ようすけ 1967年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。日本文芸家協会会員、フジインターナショナルミント株式会社・顧問。切手等の郵便資料から国家や地域のあり方を読み解く「郵便学」を研究。

  • topics_250117.jpg切手に見るソウルと韓国 第169回 乙巳年 郵便学者 内藤 陽介 氏

    蛇を描いた25年用年賀切手

◆幸運をもたらす大蛇、豊穣の象徴にも◆

 今年は乙巳年。

 韓国では、太陽暦の1月1日よりも太陰暦の元日にあたる〝ソルラル(25年は1月29日)〟で新年を祝う人が多いが、蛇を描いた乙巳年の年賀切手はすでに24年12月2日に発行されている。

 その姿かたちから忌避されることも多い蛇だが、その一方で、脱皮を繰り返して成長するという生態から、蛇を再生や成長、不死等の象徴としてきた文化圏も少なくない。

 朝鮮半島の文化的な伝統では、蛇、特に大蛇は〝業(その家に幸運をもたらす人や動物)〟とされてきた。


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