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2002/02/08

<今月の貿易統計>輸出11カ月連続マイナス

 産業資源部が発表した1月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出は115億1800万ドルで、前年同月に比べ8・9%減少した。これで輸出は11カ月連続でマイナスとなった。

 一方、輸入は113億4000万ドルで、同8・7%減少。これによって1月の貿易収支は1億7800万ドルの黒字となった。

 輸出の落ち込みを10―11%と予測していた産業資源部は、一ケタにとどまったことから、「輸出が回復局面に入った」と分析しているが、昨年は旧正月の連休が1月に当たり、今年よりも通関日数が3日少なかったことを考慮すると、楽観視できないという見方が強い。

 業種別の輸出動向をみると、自動車と無線通信機器だけが好調で、他の産業は低迷が続いている。半導体は最近の価格上昇で相対的に回復しているものの、前年対比では38・7%も減少した。造船も昨年1月の11億3000万ドルから今年1月は5億7000万ドルと大幅に減った。これは、2001年度の業績を上げるために、今年1月引渡し分の船舶を12月に前倒ししたためといわれている。