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2002/11/08

<今月の貿易統計>輸出、150億ドル台回復

 産業資源部が発表した「10月の貿易統計」(通関ベース、速報)によると、輸出は152億2000万ドルで前年同月(120億8600万ドル)に比べ25・9%増加した。

 これは、月間基準で史上2位を記録した2000年10月(152億4800万ドル)に匹敵する規模で、2年ぶりに月間実績が150億ドルを回復した。輸出増加率は2000年9月の26・5%以来25カ月ぶりの最高値。

 これによって、今年1―10月の輸出累計は前年同期比5・1%増の1326億5300万ドルを記録した。輸入は4・5%増の1233億7100万ドルで、貿易黒字は90億8200万㌦となった。

 品目別の輸出増加率をみると、主力品目の半導体が前年同月比57・7%の高い伸びを示し、下期の経済成長に明るい材料となっている。さらに自動車も、これまで最大だった2000年10月の14億1000万ドルを上回る16億ドルの輸出を記録し好調だった。

 輸出が好調だったのは、中国向けが爆発的に伸びたためだ。10月1日から20日までに対中輸出は69%増加し、米国(24・8%)、日本(21・1%)、欧州連合(13・8%)、ASEAN(31・5%)などを大幅に上回っている。

 産業資源部は、今後特別な悪材料がない限り、輸出は当初目標の1620億ドルを達成できるとみており、今年の貿易収支黒字は100億ドルを突破すると予想している。