産業資源部が発表した3月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出は前年同月比5・2%減少し、2001年3月以来13カ月連続で前年同月を割り込んだ。しかし落ち込み幅が大きく減り、1日平均の輸出高も2カ月連続で増加するなど、輸出は息を吹き返す傾向にある。
産業資源部によると、3月の輸出は133億9200万ドルで、前年同月の141億2500万ドルに比べて5・2%ダウンした。しかし、輸出の減少率は、昨年3月のマイナス2・1%以来、最も低い数値となっている。
一方、輸入は119億6200万ドルで前年同期比7・6%減にとどまり、3月の貿易収支は14億3000万ドルの黒字となった。
今年に入り1月から3月までの累計は、輸出が359億900万ドル、輸入が337億5400万ドルとなり、貿易収支黒字は21億5500万㌦に増えた。
3月の輸出動向を品目別にみると、無線通信機器が36・5%増加した半面、一般機械が27・4%減、船舶18・4%減、鉄鋼21・4%減と大幅に落ち込んだ。
輸出相手国別では、中国向けが11・9%増、米国も1・9%増となった半面、日本は円安の影響で27・4%の大幅ダウンを記録した。