貿易収支が約5年ぶりに2カ月連続で赤字を記録した。産業資源部が暫定集計した「2月の輸出入実績」(通関ベース)によると、輸出は前年同期比22・5%増の135億500万ドル、輸入は同32%増の138億2200万ドルで、貿易収支は3億1700万ドルの赤字となった。1月は8700万ドルの赤字となっている。貿易収支が2カ月連続で赤字を記録したのは通貨危機に見舞われた97年10月以来。
この原因は、中東情勢悪化による原油価格の高騰によるもので、ドバイ基準の原油単価は昨年2月の1バレルあたり19・46ドルから、今年2月は同31・07ドルに跳ね上がった。このため原油導入量は13・4%減の6126万バレルにとどまったものの、輸入金額が5億1400万ドル増の19億300万ドルに急増した。
主力輸出品目の半導体は価格の急落で前年2月より5・1%増の12億ドルにとどまり、輸出品目の1位から3位に転落した。