世界の商品輸出額が昨年、史上初めて10兆㌦を突破、前年比13%増の10兆1000億㌦(名目ベース)を記録した。WTO(世界貿易機関)の国際貿易統計報告書で明らかになった。実質ベースの商品輸出額は昨年、6%増加している。今年の増加率は7%と展望されている。
商品輸出額が大幅に増加したのは、原油高及び鉄鋼・化学製品の輸出増加によるものと分析されている。また、サービス輸出額も11%増の2兆4000億㌦に達した。
国家別の商品輸出額は、ドイツが9707億㌦で1位、米国が9043億㌦で2位を占めた。2004年に日本を抜いて3位となった中国は、28%増の7620億㌦を記録。
上位10カ国には昨年同様、日本、フランス、オランダ、英国、イタリア、カナダ、ベルギーが含まれた。昨年と異なるのは、英国がイタリアを抜いて8位から7位に上がった点。これら10カ国は、商品輸入額基準でも10位圏内に入っている。