ここから本文です

2006/03/24

<今月の貿易統計>輸出好調、21%増

 工作機械・金型・研磨機などの機械類輸出が好調で今年1月は前年比21%増の18億2000万㌦を記録した。

 原油高・ウォン高・原資材価格高の中、半導体・携帯電話・自動車など主力製品の輸出は伸び悩んでいるが、機械類輸出はむしろ勢いづいている。慢性的に赤字だった機械類貿易も3億5000万㌦の黒字を記録した。

 現代の機械産業は電子技術がミックスされたメカトロニクス(機械電子)と呼ばれている。韓国でこのメカトロニクスの成長は鼓舞的だ。機械類貿易は、輸出が増えても赤字も増える悪循環の貿易構造の中心にあった。しかし昨年、機械輸出は222億㌦で、黒字は43億㌦だった。今年の黒字目標は65億㌦。

 ねじ1つ、ベアリング1つ作れずに外国人技術者にすがりついた過去はもう昔話。例えば、一昨年完成した米コロラド州デンバー市の最先端ブロンコ・スタジアムの骨組みとなる数十㌧の鉄骨用高強度ボルト・ナットは忠清北道忠州のKPFが作った。

 韓国機械振興研究院では、「工作機械など核心分野では10年以内に世界トップ3を狙える」とし、「自動車・半導体・携帯電話・家電がうまくいっている底辺にはメカトロニクス産業のこのような躍進がある」と分析した