産業資源部が発表した「9月輸出入動向」(通関ベース、速報)によると、輸出は前年同期比22・1%増の299億3000万㌦で月間最高を記録。輸入も同22・8%増の279億㌦で過去最高を更新した。貿易収支は、前年同月より2億3000万㌦増え20億3000万㌦となった。
輸出を品目別にみると、今年8月のストライキの影響で低迷していた自動車が97・0%増とトップの伸び率を記録。液晶パネル(78・3%増)、鉄鋼(38・7%増)、石油化学(36・1%増)半導体(23・6%増)など主力品目が好調を維持した。これに対して、コンピューター(4%減)や繊維類(5・6%減)は振るわなかった。
輸入は、国際原油価格が落ち着いてきたものの、金属鉱物、石油化学製品などの原資材の輸入が25・9%増と膨らみ、大幅な伸びとなった。
産業資源部は、自動車業界がストから立ち直り、企業が秋夕(旧盆)の連休を控えて輸出を前倒ししたことが、9月の輸出増大につながったと分析している。また、中国の国慶節連休(今月1日から7日)も輸出拡大を後押ししたとみられる。
一方、産業資源部は、9月の輸出が好調だった反動とウォン高・円安の影響による採算性の悪化で、10月の輸出増加率が1ケタ台に低下すると懸念している。