産業資源部が発表した1月の貿易統計(速報)によると、輸出は前年同月比17・0%増の328億600万㌦を記録したが、輸入は同31・5%増え過去最高の362億4000万㌦に達したことから、貿易収支は33億8000万㌦の赤字となった。2カ月連続の赤字で当初予想の赤字幅20億㌦を大幅に上回った。
赤字拡大の原因は、原油の輸入単価が1バレル=89・6㌦をつけ、前年同月の56・6㌦に比べ58・5%も上昇したため、また、原油の輸入量も12・3%増の8140万バレルに達し、原油輸入価格は前年1月の41億㌦から73億㌦に膨れ上がった。
輸出をみると、主力品目の半導体は、価格低迷が続き前年同月比16・4%減少、好況の船舶も引渡しが少なく8・1%減った。一方、原油高を反映し、石油製品の輸出が91・1%増えたほか、デバイス(40・0%)、一般機械(39・1%)、無線通信機器(31・9%)、自動車(18・5%)などが好調だった。
産業資源部は、今後も輸出は主力品目を中心に2ケタの伸びを維持するが、原油と原資材価格の上昇が続けば、輸入増加率が輸出増加率を大きく上回り、貿易赤字が拡大すると予測している。