2007年の韓国の中国からの輸入額が日本からの輸入額を超え、中国が最大の輸入相手国になった。輸出はすでに2003年から1位を継続しており、韓国経済の中国への依存が急速に高まっている。
関税庁がこのほど明らかにしたところによると、韓国の07年の輸入3568億㌦のうち、国・地域別の輸入は、中国からが17・7%にあたる630億4300万㌦で最も多く、日本が562億5500万㌦、米国が372億4800万㌦の順で多かった。
この数十年、韓国は日本企業の部品や設備に依存していたため、日本が韓国最大の輸入相手国だった。しかし、近年は多くの韓国企業が中国内陸部へ工場を移設し、中国から消費財や部品の輸入が増え続けている。
また、輸出額も中国が819億8800万㌦で最も多く、米国が457億7000万㌦、日本が264億1100万㌦、香港が186億6200万㌦などの順で多かった。そのほか、ロシア向けの輸出が80億8800万㌦となり、8位に急浮上した。
こうしたことから、最大の貿易黒字計上国は189億4500万㌦の中国となり、以下香港(165億2000万㌦)、米国(85億2200万㌦)が続いた。また、最大の貿易赤字計上国は日本の298億4400万㌦となった。
一方、品目別の輸入額は、原油が602億5600万㌦で最も多く、半導体が308億1500万㌦、天然ガスが126億6000万㌦、石油製品が119億6900万㌦、鉄鋼板が101億5200万㌦だった。
また、品目別の輸出額は半導体が390億4600万㌦で最も多く、自動車が372億8700万㌦、無線通信機器が304億6600万㌦、船舶が277億7500万㌦、石油製品が239億4700万㌦などの順だった。
品目別の貿易黒字額は、自動車が341億5600万㌦、無線通信機器が264億700万㌦、船舶が264億2800万㌦など。貿易赤字額は、原油が602億3400万㌦、天然ガスが126億6000万㌦、半導体製造用設備が70億1100万㌦などとなった。