4カ月連続で貿易収支の赤字が続いているが、４月は赤字幅が４５００万㌦と大幅に縮小した。商品収支は３月から黒字に転換しており、今後、貿易収支が改善に向うと期待されている。

　知識経済部が発表した４月の貿易動向（速報）によると、輸出は前年同月比27・０％増の３８０億１９００万㌦、輸入は同28・６％増の３８０億６４００万㌦で、貿易赤字は前月より７億８０００万㌦改善し、４５００万㌦にとどまった。輸出の伸びは２００４年８月以来の最高水準となっている。

　知識経済部は、為替レートが落ち着き、貿易収支の改善につながっていると分析、原油価格の変動はあるが、この傾向が続けば５月は黒字転換が可能だとみている。

　韓国銀行によると、今年２月に６億㌦の赤字だった商品収支は、輸出が伸びたせいで３月は５月３０００万㌦の黒字に転じた。

　対外経済研究院は、「景気が良くない状況で、貿易収支の赤字幅が縮小したのは韓国経済にとって明るい材料だ。為替が１㌦＝１０００ウォン台になれば、経済収支も正常に戻る」と期待感を示している。

　経常収支の悪化を招いていた旅行収支も改善した。２月には10億㌦だった旅行収支赤字は、3月に５億７０００万㌦に縮小した。これは、ウォン安になり、出国者が減少し、入国者が増えたためとみられている。