輸出の好調を受けて、韓国の経常収支が7カ月ぶりに黒字に転換した。韓国銀行によると、6月の経常収支は18億2000万㌦の黒字となり、前月(赤字3億8000万㌦)、前年同月(黒字12億7000万㌦)から大幅に改善した。経常収支は昨年12月から今年5月まで6カ月連続で赤字を記録していた。
しかし、上半期(1~6月)基準では、53億5000万㌦の赤字となった。これは、韓銀が7月1日に発表した「2008年下半期経済展望」で、予測した赤字幅(65億㌦)より11億5000万㌦少ない。
この結果について、サムスン経済研究所は、「明るい兆しだが、この基調が続くかどうか、もう少し見守る必要がある。これで、第2の通貨危機の心配が薄らいだ」と分析している。
6月の経常収支が大幅に改善したのは、商品収支の黒字規模が前月6億1000万㌦)より5倍以上も増え、34億8000万㌦を記録したためだ。原油価格の上昇によって輸入額も大幅に膨らんだが、それを上回る輸出の伸びでカバーした。