知識経済部によると、7月の輸出は前年同月比8・8%減の446億㌦にとどまった。輸入も5・5%減の419億㌦で、輸出入とも大幅な減少となった。欧州発の世界不況が大きく影響した結果だ。貿易収支は27億㌦の黒字となった。「不況型黒字」の色彩を強めている。
品目別輸出をみると、特に船舶が不振で、昨年同月の49億㌦の半分以下の21億㌦に急減した。鉄鋼、石油化学もそれぞれ20・2%、22・3%の大幅減となった。中間財の輸出が需要減少や単価下落などの影響で大きく低下したほか、生産工場の海外移転などにより無線通信機器の輸出も34・7%減少した。
石油化学も12・2%減少し、好調を続けている自動車も5・3%減となった。これに比べ、液晶パネルは6・7%、一般機械も3・5%それぞれ増加した。
輸入は、内需不振で5カ月連続で減少した。原油は輸入量自体は増えたが、価格下落で金額ベースの輸入は7・6%減。今年に入って月間最低を記録した。
知識経済部は、主要国の状況や企業の景況感などから、今後も輸出が大幅に回復するのは困難とみている。