産業通商資源部によると、9月の輸出実績は前年同月比1・5%減の447億4100万㌦にとどまった。輸出実績は7~8月に回復ペースを維持したが、再び減少に転じた。
一方の輸入も、前年同月比3・6%減の410億2800万㌦となった。これにより、貿易収支は37億1300万㌦の黒字となり、昨年2月から20カ月連続で黒字を継続している。
輸出実績の減少は、秋夕(旧盆)連休による操業日数の減少も影響した。第3四半期(7~9月)実績でみれば、前年同期比2・9%増となり、増加勢を維持。
品目別実績は、船舶輸出が59・1%と大きな伸びをみせた。これは、昨年9月の船舶輸出が48・1%減少したためだ。半導体は、21・4%増加したが、SKハイニックス半導体の中国工場の火災によりメモリー半導体価格が上昇した影響が大きい。
操業日数減少の影響が大きかったLCD(液晶パネル)は19・8%減少した。また、一般機械17・0%減、石油製品13・0%減、自動車11・9%減など主力製品の輸出が不振だった。無線通信機器は、2・7%増で輸出戦線を守った。
地域別では、ASEAN(東南アジア諸国連合)向けが5・0%増加し、中国向けも1・4%の増加勢を維持した。
だが、米国0・7%減、日本1・4%減、EU(欧州連合)9・9%減と不振だった。輸入は、原資材が2・7%減にとどまったが、資本財(7・8%)、消費財(19・2%)は大幅な減少。