産業通商資源部によると、7月の輸出実績は前年同月比2・6%増の458億4100万㌦を記録した。輸入も2・7%増え、431億2700万㌦に達した。これで貿易収支は27億1300万㌦の黒字となった。
最大の輸出市場である中国への輸出が14・5%、米国向けも8・5%とそれぞれ高い伸びを示した。対EU(欧州連合)輸出も8・2%増と2カ月連続の増加となった。しかし、対日輸出は円安などの影響で14・8%減少し6カ月連続で2桁のマイナスとなった。ASEAN(東南アジア諸国連合)向けも、石油製品や船舶、鉄鋼など主力輸出品目の不振で5・4%の減少に転じた。
品目別では、無線通信機器が27・3%、半導体も21・8%と高い伸びを示し、低迷が続く船舶も19・3%増となった。
産業通商資源部関係者は、今年後半の輸出見通しについて「円安が続くなど不確実性が存在するが、7月を基準に上昇傾向にさらに弾みがつくと予想している」と話した。