産業通商資源部によると、５月の輸出実績は前年同月比３・２％増の４８３億７０００万㌦を記録した。輸入は４２３億４０００万㌦で４・８％減少した。

　これにより、貿易収支は60億３０００万㌦の黒字を記録。黒字幅は前月の24億４７００万㌦を大幅に上回り、２０１０年10月以来の高水準となった。

　輸出は、ＩＴ（情報技術）関連が好調で、特に無線通信機器は62・５％の伸びを示した。だが、船舶（33・３％減）や鉄鋼（13％減）などの輸出不振が続いている。地域別では米国への輸出が昨年同期より21・６％も増え、中国も16・６％増加した。しかし、円安の影響で対日輸出は11・７％も減り、景気状況が良くないＥＵ（欧州連合）への輸出も14・６％減少した。輸入が減少したのは、全体輸入の60％程度を占める原材料価格が安定したためだ。