韓国語は、日本語、モンゴル語、トルコ語、ハンガリー語などと同じウラル・アルタイ語系に属する。韓国固有の文字「ハングル」は、朝鮮朝第４代の世宗大王が学者らを動員して自ら創案、1446年に公布した表音文字。基礎の母音が10、子音が14あり、これに加え複合母音11、子音の発音上の区分である濃音５の合わせて40の記号の組み合わせから構成される。子音＋母音、子音＋母音＋子音というふうに組み合わせて表記する。

教育制度は、初等学校６年、中学校３年、高校３年となっており、大学は４年生と修士コースの大学院、博士コースのほか２年制の専門大学がある。初等学校が義務教育。初等教育のカリキュラムは、国語、算数、社会、科学、体育、音楽、美術・技術、家庭、英語、道徳の10科目が基本。中学校は基本と必須科目、多数の選択科目、科外の活動など。選択科目の中には、卒業後の就職に備えて技術と実業コースが含まれている。一般的には、大学入学の競争が激しいため、高校教育は厳しい傾向がある。

1988年のソウル五輪で総合4位の好成績を収めてからスポーツの大衆化が急速に進み、国民のスポーツに対する関心が高まっている。また、2002年のサッカー・ワールドカップ韓日共催の成功がスポーツのすそ野をさらに広げた。韓国で人気のあるスポーツはサッカー、野球、ゴルフ、バスケットボール、ハンドボール、ボクシング、シルム（相撲）、テコンドーなど。サッカー、野球、ゴルフ、バスケ、ハンドボール、シルムなどはプロがある。特に、米国など海外での女子ゴルフ選手の活躍が相次ぎ、ゴルフ人口が急増している。また、これまで国内でマイナーだったフィギュアスケートがキム・ヨナ選手の大活躍で人気も高まっている。

韓国の住居の特徴としてよく知られているのがオンドル（床暖房）。韓国の住居には、床に油紙を張った部屋が必ずある。床下には台所や戸外につくられた焚き口から続く石造りの煙道があり、燃やした燃料の熱が床下を通って部屋全体を暖める仕組み。最近、大都市では西欧風のアパートやコンクリートづくりのマンションが増えているが、こうした部屋にもボイラーなどを利用したオンドル部屋を設置しているところが多い。

韓国人の姓名はほとんどが１字の姓と２字の名からなる。２字の姓（鮮宇、南宮、諸葛など）や１字の名も少ないがある。姓が名の前にくるのは日本と同じ。名前は２字のうちいずれかに一族の系図の中で世代を表す文字がある。韓国の姓は約300あるが、金（キム）、朴（パク）、李（イ）が半数近く占める。「本貫」という自分の姓の発祥地を持ち、これを大切にしている。このほか、日本と違って女性は結婚後も実家の姓を名乗る。

３Ｃ終わりに氏族国家が成立。三国時代（A.D.4世紀～668年）、新羅（668～935）、高麗（918～1392）、朝鮮（1392～1910）を経て日本統治（1910～1945）となり、第２次大戦後北緯38度で南北分断。1948年８月15日大韓民国建国。９月９日朝鮮民主主義人民共和国樹立｡1950年韓国戦争勃発。