大統領制
李明博(イ・ミョンバク)大統領(2008年2月25日~)
韓国の国会は一院制で、全体議席数は299議席。2008年4月9日の第18代国会議員総選挙の結果、与党・ハンナラ党が153議席を獲得し、全体議席の過半数を占める国会第1党となった。最大野党は民主党。この他に民主労働党、自由先進党、創造韓国党などが議席を保有している。
韓国は米国と同盟関係を結んでおり、最も密接な関係にある。日本とは未来志向的なパートナーシップ関係を結んでシャトル外交を展開している。李明博大統領は、「グローバル・コリア」のスローガンを掲げ、2008年2月の就任時演説で、より広い視野、より能動的な姿勢で国際社会と共に歩み、交流するグローバル外交を展開するとの抱負を述べた。さらに、資源とエネルギーの安定的確保に努力し、平和と環境のための国際協力や国際社会への貢献にも積極的に取り組むことを掲げている。特に、アジア諸国との連携、特に日本、中国、ロシア等との協力関係を強化し、東アジアの平和と繁栄を模索すると主張している。特に、2008年12月には韓日中3カ国の首脳会談を独立した形で初開催し、定例化に合意した。また、2007年1月から韓国人の潘基文氏が国連事務総長に就任している。
予算:28兆5,326億ウォン(2009年)
兵役:義務兵役制(24~28ヶ月)
兵力:陸軍56万、海軍6.3万、空軍6.4万
19歳以上の男子に徴兵制があり、通常、高校を卒業すると入隊する。特例として免除される制度もある。韓国軍は陸海空軍合わせ68万人に達するが、駐韓米軍の存在もある。米国は、1992年以降、約3万7,000人の駐韓米軍を維持してきたが、2004年の両国間の合意により、2008年までに3段階に分けて1万2500人削減する予定だった。だが、2008年4月韓米首脳会談において、2万8,500人である現在の水準を維持すると合意。また、漢江以北に駐留する第2歩兵師団等の在韓米軍を東豆川(トンドゥチョン)と議政府(ウィジョンブ)に集約した後、烏山(ウサン)・平沢(ピョンテク)地域と、釜山・大邱(テグ)地域に移転する予定。